貸本文化再来? TSUTAYAのコミックレンタルを使ってみた。


初めてコミックレンタルなるものを使ってみました。

本はできるだけ買って読みたい意識があるせいでどうも借りるってのに抵抗感があるというのが正直なところ。しかし、部屋に溢れかえる本の山と、ある程度巻数が進んでしまうとまとめて買うのは金銭的にも厳しいというのもあり、今回コミックレンタルを使ってみることにしました。

コミックレンタルは積ん読がなくなる

最大のメリットはこれですね。
どうしても買うと「いつでも読める」と思ってしまいついつい後回しになってしまうことが多々ありました。ですが、レンタルなら当然、返却期限があるので必然的に読むようになりました。
あと、自宅の本棚も圧迫しないのでスペース的なメリットは大きいです。極論ですが店舗を巨大な有料本棚にするという考え方も出来ると思います。

ある程度巻が進んだ作品を追いかけやすい

例えば10巻以上発売されている作品とかだと、買って読むにはそれなりの出費を覚悟しなければならいのが痛いところ。しかしレンタルなら手軽に手に取ることができるし、合わないと思っても追いかけるのを簡単に止められます。

借りた本が存外面白いとちょっと悔しい

これは人によるとは思うのですが、もともとコミックは買って読むという意識の下には「面白い作品はあとで(何度も)読み返したい」という願望があったりするわけです。しかし、レンタルだと当然返却しなければいけないわけで。借りた作品が大変面白かったりすると、手元に置いておけないことが残念に思えてしまうことがありました。

とはいうものの、それ以上にたくさんの作品に出会えるメリットの方が大きいのも事実。また本当に手元に残しておきたい作品は数えるほどというのもまた事実。本当に残しておきたい、改めて買い直してでも残しておきたい数作だけを、ちゃんと揃えれば良いという考え方もできる気がします。また借りても良いわけですし。

まだいろいろまだ思うところもありますが、使い始めればメリットは多いし、そのほとんどは個人的な価値観の問題なので慣れなんだろうな、と。

それはそうと、おとめ妖怪ざくろ、大変面白いですね!

アニメも大変面白く、2010秋冬アニメでピカイチの面白さだったんですが。原作コミックは輪をかけて面白いですね。早速借りずに買えば良かったとちょっと悔しい気持ちだったり。

参考リンク:貸本 - Wikipedia

空の境界 Blu-ray Disc BOX 開封レポート。


てなわけで、各所で大きいと話題の空の境界BD-BOXが自宅にも届いたので、ちょっとばかり開封レポートをしてみようかと思います。

Amazonさんより到着〜。


到着した箱から大きいです。右の箱は普段コミックやBDが届くときの箱の大きさですがこの時点で1.5倍くらいあります。

箱を開けてみましょう。


いつものラッピング包装で包まれます。

箱から輸送用ダンボールに包まれたBOXを取り出します。


とりあえず手元にあったBDケースと比較してみました。大きいんですが、想像よりは小振りかなぁと思いました。この辺は個人の主観なので見た方それぞれでご判断を。
最初の写真にもありますが、輸送用の箱には手提げが付いてます。なかなかしっかりしたつくりだなぁという印象です。

輸送用ダンボールを開封します。


丁寧な包装です。そしてサントラ発売のチラシが。

the Garden of sinners-劇場版「空の境界」音楽集-

the Garden of sinners-劇場版「空の境界」音楽集-

これですかね、早くもAmazonに登録されているようです。

それでは本体とご対面〜。


こんな感じです。

ボックス、ご開帳。


かなり豪華な造りです。ボックスの蓋は黒いリボンで結べるようになっています。さらに BDのケースと、特製ブックレットはビロードのような手触りの生地の装丁でなかなか高級感がありますね。

ずらっと並ぶBD。


ピクチャーレーベルのブルーレイ8枚が一面に並ぶのは壮観。
驚いたのは全てのディスクの向きが綺麗に揃っていたところ。普通、CDにしてもBDにしても収納されたディスクの向きがキレイに上を向いてるなんてことはまず無いので、開いた瞬間のインパクトが大きいです。

ビジュアル・クロニクルブック。


中は今までに使用された版権イラストに加えて、こんな感じで対談記事なんかも載っていたりします。


てなわけで、空の境界Blu-ray Disc Box のパッケージをご紹介してみました。予約開始時点ではまだパッケージの詳細は出てなくて、年末くらいにAmazonに商品写真が登録されたんじゃないかと記憶していますが。予約したあとに詳細が出てきたときは「うわ、何でこんなにでかいんだよ。キャンセルしようかな…」なんて思ったのも事実。まぁそう言っているうちに発送メールが来てしまったんですが、こうして届いて見ると、なかなかに高級感があって物としての満足感はかなり高いという印象です。

とはいうものの、まだ収納場所は決まってないんですよね…

劇場版「空の境界」Blu-ray Disc BOX

劇場版「空の境界」Blu-ray Disc BOX

やさしいセカイのつくりかた(1)/★★★★☆

やさしいセカイのつくりかた (1) (電撃コミックス)



どうして加山先生も広瀬も
こんなに若くて 可能性に満ちているのに
その可能性すら掴もうとしないのだろうか

僕には 理解できない…

(P.100 / 第4話「箱の中の猫」より)

主人公は19歳にしてアメリカの大学院で研究している天才学者。ある日、彼の研究は不況のあおりを受け資金難になり打ち切りとなってしまう。日本に帰り待っていたのは女子高の非常勤講師だった…というところから始まる物語。

そんな勤務先の女子高で主人公に関わってくるヒロインは二人。ファッション誌の読者モデルをしていたハルカ(表紙左)と、ずば抜けた数学の才能を持ちながらそれを隠して普通の学校生活を送る葵(表紙右)。

学生時代、天才ゆえに日本を飛びだした主人公は、同じく天才になるポテンシャルを秘めていながらそれを押し殺す葵に対して「なぜその可能性に気づかぬ振りをするのだ」と疑問に思うわけです。

翻ってティーンズ雑誌の読者モデルの世界に飛び込むハルカ。
夢がありながら「人と同じ」でいようとする葵と、「人と違う」何かを探して別世界へ飛び込むハルカ。

この二人がとても良い対比となり物語が動き出します。

ストーリーの大まかな骨格はよくある学園ものようにみえますが、この作品のポイントは主人公が飛び級アメリカへ行くほどの天才というところ。つまりヒロイン二人のいいとこ取りなんですよね。天才であり尚且つ別世界へ飛び込んだ主人公。言い換えれば、主人公は「凡人の世界」を知らないわけわけです。その彼が研究の頓挫により「凡人の集まり」である学校の世界に放り込まれるーー。

果たして物語は動き出したばかり。
三人のメインキャラクター全てにに「凡人」と「天才」の可能性が開かれている状態。主人公も二人のヒロインも、これからどういう道を歩むのか、登場人物たちが一体どんな化学反応を示すのか。もしかしたら主人公が一体なにを研究していたのかも今後の伏線となるのでしょうか、その辺りも気になるところ。

作者の竹葉久美子さん自身、一度は漫画家になるのを諦めかけたということも作品に深みを与えているのは間違いないでしょう。確かな画力に裏打ちされた表情豊かなキャラクター描写も大変魅力的な本作。

今後も目が離せない作品です。

ピアノ・レッスン /★★★★☆

ピアノ・レッスン [DVD]
1993年公開、アカデミー賞脚本賞、主演女優賞、助演女優賞カンヌ国際映画祭パルムドールも受賞した名作。

19世紀のニュージーランドを舞台に、ピアノの音色を言葉代わりにする女性と、原住民マオリ族に同化した一人の男性との激しい愛を描いた恋愛映画。

引用元:ピアノ・レッスン - Wikipedia

まぁ、身も蓋もないこと言えば一台のピアノを巡る不倫の話。ピアノのレッスンと称して無理やり近所の男の家に通わされるうちにだんだんその気になってあーだこーだと言う話。なんて書くといろんなところから怒られそうですが。

実は10年ほど前にもビデオで一度観ていて、今回改めて鑑賞しようと思ったのは、何よりあのマイケル・ナイマンによるサウンドトラックがまた聞きたくなったと言うのが一番の理由。メインテーマのピアノ曲は何度聴いても心揺さぶられます。

ストーリーもさることながら、個人的にこの映画の魅力はやはり音楽、そして映像美と思う。荒れた海、浜辺にポツンと置かれた一台のピアノ。それを演奏する風景。もうこれだけでこの映画は成功したといっても良いほどに惹きつけられる作品。

そうそう、この記事を書こうとWikipediaで調べてたら、主人公の娘であるフローラの日本語吹替は坂本真綾さんのようですね。今回はWOWOWの録画で観たので字幕版なのですがこれは改めて吹替版が観たくなりました。次に観直すときは吹替で観てみようかしら。

ピアノ・レッスン [DVD]

ピアノ・レッスン [DVD]

ピアノ・レッスン オリジナル・サウンドトラック

ピアノ・レッスン オリジナル・サウンドトラック

あれ、もしかして、この作品ってDVDでしか出てないんでしょうか。
名作なのに残念ですね。いつの日かBlu-rayで出ますように…。

視聴した画面サイズで印象・感想に違いは出るのか。

映画を見ているときは、前頭前皮質の活動が低下し、他の感覚領域が刺激されているため、虚構と現実が混乱する。つじつまの合わないことに疑問を抱かず、完璧でない特殊効果や深みのない登場人物にも不満を感じない。われわれは一緒に座り、画面を見て、時を過ごす。それはまるで、映画の主人公「コブ」がやすやすと人の脳の中へ入り込み、アイディアを植えつけ、人を操作するかのようだ。しかしそのコブは――つまりクリストファー・ノーラン監督は――、そのために特殊な薬は必要としない。彼が必要とするのはただ、大きな画面なのだ。

引用元:映画と夢:『インセプション』の神経科学 | WIRED VISION

詳しい解説はリンク先に委ねるとして、この没入間とネット上に上がる様々な感想文についての色々を考えてみることにしました。

リンク先では映画「インセプション」を例に文章が展開されていますが、映画感想に限らずアニメやドラマの感想など、インターネット上では玉石混合様々なテキストを読むことが出来ます。

もちろんこのサイトでもいろいろ書いてますが、その感想は一体どういった環境で観て感想が書かれているのか、ほとんどの場合知ることは出来ません。映画館でしょうか、あるいはレンタルDVDでしょうか。また大きな劇場でしょうか、パソコンのディスプレイなのでしょうか。

因みに私の場合、多くは80インチのプロジェクターとセンタースピーカーなしの4.1chの音響で視聴しています。あるいは11インチの有機ELテレビ(SONY XEL-1)で確認することもあります。まぁ明らかに一般的な環境から逸脱しているとは思いますが、それはさておいて。

そういう大画面で観た感想を普段書いているのですが、そうすると確かに「感想の基準」が変わってくる気がします。
当然、個人的な嗜好もあるので大画面だけのせいではないと思いますが、細かなストーリーよりも映像や音響がいかに気持ちいいかという点を重視したくなるんですね。

これを言い換えると、小さな画面や貧弱な音響で鑑賞した場合、感想の基準が映像音響よりもストーリーや細かな設定を中心に感想が書かれるのではないかと思うのです。小さな画面では細部に目が行きづらく、どうしてもセリフやシナリオを俯瞰する視点になるのではないか。さらに言い換えれば物語を外から眺める視点になるのではないかと思うのです。

ただ、これは決して大画面が正義で貧弱な環境がダメと言うことではなく、もしかしたらその作品についてどういった視点で見たいかによって使い分けができるのではないかと考えます。例えば、純粋に物語の世界に没入したいと考えたときは大画面と音響がしっかりした映画館などで見るようにし、物語の全体像や設定をしっかり掴みたいと思ったときは敢えて小さめの画面で鑑賞する。もしかしたらそう言う使い分けができるのかもしれません。


これはあくまで個人的な仮説にすぎません。映画館で見てもシナリオや設定のダメ出しはできるだろうし、小さな画面でも画面にぐっと近づけば大画面と同じ体験になるかもしれません。ただ、ネットに溢れる感想がどういった環境で見られた上の感想なのか。ふと目に入った感想を読んだときに少し意識してみるとまた違った印象が持てるのかもしれないと思ったのです。

インセプション Blu-ray & DVDセット (初回限定生産)

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フラクタル(1)/★★★★☆

フラクタル(1) (ガンガンコミックスONLINE)
2011年1月より放送開始したテレビアニメのコミカライズ。

世界を管理する「フラクタルシステム」によって人類が働くことなく生きて行ける世界のお話。フラクタルシステムの稼働から千年経ちもはや誰もそのシステムを解析できず、しかしそのシステムの維持こそが人類の幸せの条件だと信じて疑わなかった時代のお話。
物語は、そんな「フラクタル」が崩壊し始めたある大陸の片隅の島で始まるー
(公式サイト http://fractale-anime.com/ より要約)

一見、懐かしの冒険活劇物
しかし端々で現代の私達、特にネットを使いこなすおたくとよばれる人達のことを暗にしめす設定の妙が興味深い。

記憶を貯め過ぎて追体験するので精一杯な人達や、誰かと触れ合わなくてもたいていうまくやって行ける世界。両親は気ままに遊ぶ傍ら「ドッペル」と呼ばれる傀儡を使い子育てをしている世界。

そんな世界に漠然とした疑問を抱く主人公の少年、そこに突然空から現れた謎の女の子。

果たして現代人に投げかけられた未来の物語はどう言った結末を見せてくれるのか。アニメも始まったばかりの本作、貯め過ぎた記憶の一つとして埋もれるのか、何物にも変え難い思い出として残るのか。大量の作品が溢れるこの時代にあえて王道を目指した物語を、この先も見守って行きたいと思う。

#第一巻だけでいうと本当は★3.5位なんですが今後への期待を込めて★4つ。

Apple Wireless Keyborad購入!


先日のエントリー( Bluetoothキーボードを物色 - うらとら雑記 )の顛末。

てなわけで、以前より買おうかどうしようか迷っていたiPadで使うBluetoothキーボードですが。このたび思い切って購入してみました。

機種は無難にApple純正のワイヤレスキーボード(JIS配列)にしました。
理由は、デザインの素晴らしさはもちろん音量やバックライトの明るさがショートカットキーでダイレクトに変更できる便利さと言ったところでしょうか。

さて、早速このブログ記事も Apple Wireless Keyboard で書いているのですが、結論から言うとこれは大変に良いものです! iPadでもテキストが全くストレスなく打てる!

正直なところ、iPadで外付けのデバイスを常用するってのは邪道じゃないかと今まで思っていました。特にMacBook Air発売後はなんだか負けた気がして意地でもタッチパネルオンリーで使い倒してやるとか思ったこともあったような、無かったような。

しかし、こうして使ってみるとこれが実に使いやすい。当然ホームポジションを維持してタッチタイプできるし、何より画面がフルに使えるのでテキストの見通しがものすごく良くなりました。またカーソルを使った範囲選択、カットandペーストのショートカットが使えるようになったのも大きいです。

これでiOS4でだいぶマシになったとはいえまだまだな標準IMEであってもタイプ速度でリカバーできるようになったことで十分実用範囲になりました。あとこれでATOKがやってきたらテキスト入力環境としてはほぼ文句なしなんじゃないかと思うくらいです。

買うまでは散々迷ってお店にいっても迷ったのちに買いましたが、結果的にはとても良い買い物になったと思います。オススメです。

Apple Wireless Keyboard (JIS) MC184J/A

Apple Wireless Keyboard (JIS) MC184J/A